流動食の作り方
当ページでは、チューブ用の流動食の作り方についてご説明します。
とくに経鼻チューブは細いので、詰まらないようなるべくさらさらの状態にし、ダマもきちんと取り除いてください。
食道チューブや胃ろうチューブは、設置するチューブがかなり太いのでもっとどろどろでも大丈夫になります。
液状
⇒ 例:ロイヤルカナン犬猫用クリティカルリキッド、デビフカロリーエースプラス
このタイプはすぐ使えるため、特別な準備も必要なく初心者でも安心して使えます。
ただ寒い時期はそのままだと冷たいので、湯せんなどですこしあたためてあげるといいでしょう。
粉末
⇒ 例:犬猫用カケシアスーパーハイカロリー、ロイヤルカナン高栄養パウダー犬猫用
このタイプはいわゆる粉ミルクタイプ。
体調に合わせて濃度調節できるのが便利です。
基本は製品の指示のとおりにぬるま湯で溶かしますが、経口の場合、食べてくれるのであればペースト状でもOK。
チューブ給餌の場合はもうすこしサラサラめに調整してください。
作り方
まず、少なめのぬるま湯でダマにならないようよく練ります。
※キドナなどはこのまますこしおいておくように指示がありますが、個人的にはおいてもおかなくても、あまり状態に変化は感じられませんでした。
その後のこりのぬるま湯で使いたい濃度に調節。
経鼻チューブの場合はチューブが細いので、詰まらないように茶こしなどでこしてダマをとり除きます。
準備しているあいだに冷たくなってしまったら、シリンジにいれる前にすこし湯せんしてあたためてあげてください。
ウェット+水
⇒ 例:ヒルズa/d、スペシフィックFKW
こちらはコスパ的にはいちばん安価にできるのですが、少々手間がかかるのが難点です。
時間のあるときにまとめて作り、一回分ごとに小分けして冷凍しておくと便利かもしれません。
冷蔵保存でも数日~1週間くらいならなんとか使えるようです。
(においをかいでみて、自分でも食べられると感じる範囲が使える目安)
作り方
市販の療法食を、水とともにミルサーなどでどろどろにして作ります。
まぜる水分量は病院で教えてくれると思いますが、うちの病院では、旧k/d缶の場合は1缶+水で総量が200mlになるように指示されました。
ミルサーの選び方
ウェットから流動食を作る場合、モーターに負担がかかるのでお手軽ミルサーは使えません。
かといってミキサーも、作る量が少ないわりに羽にこびりつく量が多くなるなど、ムダが多すぎてあまり向きません。
この場合、モーターがしっかりしている「定価で1万円くらいのミル付きミキサー」がおすすめです。
※私の場合、かかりつけの動物病院で実際にこのように指示されました。
ミルサーの選び方やおおまかな作り方については、姉妹サイトのこちらのページもご参照ください。
⇒【2017年1月猫費 [2]~流動食と便利グッズあれこれ】